2007年12月14日

第622話「 ガンジー考3 」

えっと、今日はガンジーの心理を想像してみたい。
「ガンジー 暴力の連鎖を断ち切れ!」〜自由への行進400キロ〜では、78歳で凶弾にたおれるまで、人生の2/3を摩擦の中に身をさらしていたことになります。

「長かったね」でくくればそれまでなんですけど、それはこの日本からノホホンと見つめているからこそで、当時のインドにワープできたとしたら「死なないガンジー」の存在は驚異そのものだったんじゃないでしょうか?

思うに南アフリカやインドでは、身分の卑しい者の行動が定義されていて、その範疇からはみ出てくるようであれば、いやおうなく厳罰を持って制裁されていたはずです。
ということは24歳の時に殺されていてもなんら不思議でなかった時代に、あろうことか78歳まで生き残るなんて、ありえないことなんですよ。

なんか、スッゲー不思議な感じしませんか?
連日大地を血で染めるような運動を、半世紀に渡って先頭に立っていた人間が、どうして生き残ることが出来たのでしょう?
自分だけは絶対に攻撃されない場所に身を置いて、命令を下すどこかの大統領と違い、ガンジーはいつも抗議運動の最先端にいた人です。

そういう時代だったから、世界のメディアは「20世紀の奇跡」と報じたわけです。

まぁ、たびたび名前がでてくるアーウィン総督の認識の甘さも、ガンジーの奇跡を生む功労者となっている部分もありますが、それだけではガンジーが生き残った50年を証明することはできません。

私はガンジーの考え方から発生する「必然性」が、いつ殺されてもおかしくない時代に、彼を生き長らえさせたのではなかろうかと考えているのです。

じゃあ、「それはなんなのだ!」ってことです。

第一に、彼の抗議行動は自分自身でそうすべきだと考えたから発生したもので、第三者からの要求で発生したものではないということ。

第二に、彼は自分の考えを人に話すことはあっても、「だから私に従いなさい」もしくは「一緒にやりましょう」と言わなかったのではないか。

少なくともこの2つの考え方は、ガンジーの判断基準の根底をなすものと推測します、第一の理由はガンジーが希望する結果に対して、ガンジー自身の取った行動が良か否かこれだけです、誰かの考えや立場は次元の違う問題であり、自ら下した判断がYESなら前に進む。実にシンプルですね。

第2の理由は、第一の理由で立ち上がった人しか目的を達成できないと考えたことと、犠牲者を最少に押さえるためにも「無抵抗・不服従運動」の覚悟をした集合でなければダメだと考えたのではないか。


もし私が当時権力側にいて暴動を止める立場にいたと仮定した場合。

リーダーの統率力だけで行動しているグループに対しては、交渉などしないでリーダーを撃ち殺します。騒ぎ出すものがいればそいつも撃ち殺します。容赦なんかしません、この時代はそれが許されていたんです。この方法なら相手の人数の10分の1もいれば制圧できます。
ただし、それぞれが目的意識をもって立ち上がった人間が寄り集まって、たまたま集団を形成したような場合は、その中の一人や二人やっつけたところで逃げ出してはくれませんから、相手より強い武器と多数をもって挑まなければ勝てません。

でもガンジーの集団は、このどちらとも形容のしがたい集団だったのではないかと思うのです。各人が目的を持って行動する様は、号令で行進する軍隊よりも奇異であり、攻撃目標となる司令官を探し出すことも出来ません。

かと言って援軍を召集するにしても、「てか丸腰だし〜」みたいな、敵意のない抗議集団という不可解な状況が重なると、私のような脳プアでは判断が出来なくなって、上位の人間に判断を預けることになります。

まぁ、アーウィン総督の判断が適切でなかったのも頷けます、何しろアーウィン総督は「一切抵抗することのない抗議活動の集団」の状況を聞かされたにすぎないわけで、今後この集団が増殖を繰り返し巨大化してゆく怖さに気付くはずもありません。後にアーゥイーンと嘆いたかは定かではありません。( ̄∇ ̄;)

肝心のガンジーの心境はどうだったのでしょうか?
支配者が攻め倦(あぐ)んでいるとはいえ、相当の犠牲者を出していることには変わりなく、海に近付くほど攻撃の規模も膨らむはずです。

おそらく彼は一人で歩き出そうと決心した時から、自らの手に塩を握るか志半ばで死ぬかの選択肢しか持っていなかったでしょう。それが不服従を貫くと言うことであり、回りの犠牲によってその信念に変化がおきる訳もなく、集団の中の誰かが塩を手にすれば「塩の行進」の目的は達成できたと考えていたのではないでしょうか。

もちろん製塩の権利を主張する仕事は残っていますが、それは次のことであり塩を掴むことさえできれば、同じことを繰り返すだけで、今まで不可能だと思っていたことが、誰でもできることだということを証明できたわけです。

今日はこのへんで‥‥‥。σ( ̄^ ̄)


人気blogランキングへ

スポンサードリンク
この記事へのコメント
こんばんわ
ガンジーさん、すごいですよね。
ガンジーさんの言葉には納得してしまう力がある。
今も形を変えた植民地支配は続行中です。
資料が一杯あるサイトがありますよ。

反ロスチャイルド同盟
http://www.anti-rothschild.net/
Posted by nobito at 2007年12月17日 00:14
どもども、nobitoさんようこそ
そうなんですよね、どんな言葉に民意が
答えたのか。
考えてみるのもアリかななんて思ってます。
今後ともどもどもです。
Posted by maru at 2007年12月17日 23:21
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/72768383
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック