中村哲さんがこれまで成し遂げてきた偉業を、わたしの乏しい表現力では上手く説明できないので、ここで触れることはしませんが、一つだけ取り上げるなら中村哲さんが足を踏み入れた場所には、砂漠に緑が蘇り、穀物が収穫できるようになり、人びとが集まり村や街ができる。
医療を施す傍ら、土木を学び、現地の人と手を取り合って、開拓に汗を流した24年間だった、ということらしい。
わたしは講演会の帰り道に、はるか昔に流行った「凄い男がいたもんだ」というビールのコマーシャルを思い出し、ときどき口ずさみながらニヤニヤ笑っていた。
いや、ほんと、凄い男がいたもんだ!哲さん、すげーや!
とまあ、言いたいのはこれだけなんだけど、これじゃぁあまりにも言いっぱなしな気がするので、当日いただいた資料から気になるところを抜粋します。
資料の中にあった「通販生活」2008夏号に掲載された記事、「中村哲さんが語る インド洋での自衛隊給油活動再開で、いま、私が思うこと。」から引用します。
とりあえずアフガニスタンってどんなとこ?を簡単に説明した部分
アフガニスタン現地では、2000年夏から始まった未曾有の大干ばつが、今も続いています。現地は過去最悪の状況です。治安悪化だけではなく、約2500万人の国民のうち、半分以上が食を満たせない現状。500万人が飢餓線上、200万人が餓死線上で苦しんでいるのです。
現地の対米感情
そういう国に対して01年のアメリカによる空爆開始から毎年4〜5千人殺されている。合計すると最低でも3万人は死んでいるはずです。そのほかに、重傷を負って後で亡くなった人を含めれば、10数万人という数になるでしょう。
現地の反米感情は物凄く、米軍は「タリバン掃討」というけれど、実情はほとんどの被害者が子どもを含めた一般住民です。
現地の対日感情
これまで、アフガニスタン人は本当に親日的でした。彼らの多くはなぜか「アフガニスタンと日本は独立記念日が同じ日だ」と信じています。そして、日露戦争で大国ロシア相手に一歩も退かなかったことや、ヒロシマ、ナガサキの原爆被害から奇跡的な復興を成し遂げ、太平洋戦争の後、一度も、戦争をしなかったことなど、日本にいい印象しか持っていなかったんです。それが、最近のアメリカ軍への協力によって台無しです。
さらに日本政府が、PRT(地域復興支援チーム)に、ODA(政府開発援助)資金を投入していることが明らかになりました。
アフガンの人たちは、この活動をむしろ敵視しているんです。PRT自体がアメリカ主導の指揮下にあるわけですから、米軍の軍事活動の一環として見ているのです。
PRTは例えば旧日本軍が、占領した国や地域の住民にその政策や保護施策を理解させて、人心の安定をはかった「宣撫(せんぶ)工作」に近いものです。
中村哲さん的こころ
日本がアメリカ艦船に給油することで、現地における対日感情は、確実に悪化しています。
私たちの現地での支障にも、なりかねないのです。
アメリカに油をあげることよりも、もっと大切な貢献は、ほかにあるはずです。
「援けてくれとは言わない。せめて、私たちの活動の邪魔をしないで欲しい。」それが私の本音です。
まず餓死寸前の人たちを救うのが、本来の国際貢献じゃないですか。
さて、日本国内に目を移すと中村哲さんの神経を逆なでするような発言がなされています。
中川秀氏「新特措法で解散も」
8月20日8時0分配信 産経新聞
自民党の中川秀直元幹事長は19日午後、神奈川県箱根町のホテルで開かれた町村派の研修会で、海上自衛隊によるインド洋での補給活動を1年間延長する新テロ対策特別措置法改正案について「秋の臨時国会の最大の焦点だ。民主党が法案成立に抵抗するのなら、日本が国際貢献をする国家でいくか、テロに屈服する国家でいくかを福田康夫首相の手で堂々と民意に問わなければいけない」と語り、衆院解散・総選挙も視野に、成立を期すべきだとの考えを示した。
「テロに屈服する国家でいくか」だって、まったく馬鹿馬鹿しい暴論ですね、これがこの国の政治家の発言だと考えると、情けなくなってきます。
もう一つ大事なことは、いずれ自民党が下野した時に、民主党小沢党首のISAF参加構想を承認したと、論理をすりかえられる危険があり、ISAFへの参加はこの国が「戦争のできる国」に一歩近付くということです。
民主党小沢党首は、テロ特延長反対の対案でISAF参加を上げたようですが、テロ特延長反対の対案は、すでに中村哲さんが実行しているように思います。
そんな中村哲さんは1946年の生まれなので、後何年陣頭指揮をとっていられるのか、50度を越すこともある灼熱の砂漠の中でどこまで開拓をするつもりなんだろう、カネとは無縁の24年間を過ごした中村哲さんの活動に、わたしも協力したいと思いました。
ほんと、凄い男がいたもんだ!
生活費に関する記述もあったのでそこも引用します。
以前は先輩の経営する病院で、3,4ヶ月ほど診察をして生活費を稼いでいました。先輩の好意ですが、それが我が家7人の生活費、私はぺシャワール会からは、個人的にはまったくお金を受け取っていませんでしたから。現在は、講演会や著書の印税が主な収入です。
ということなので全国各地で中村哲さんの講演会は計画されています、ぺシャワール会の報告会・講演会のお知らせをみて参加できる方は、中村哲さんのお話を一度聞いてみてください。
きっと、真の国際貢献のありかたを知ることができると思います。
今日はこのへんで‥‥‥。σ( ̄^ ̄)
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